お茶の淹れ方
(目安)

お茶の楽しみ方は人それぞれ、好みも人それぞれだとは思いますが、今回はベーシックないれ方をまとめました。こちらを基準として、自分好みの味を見つけてみてください。
50〜60℃(低温) - 玉露
玉露を美味しく淹れるには、低温でじっくりと時間をかけて抽出することが大切です。沸騰したお湯を湯冷ましや急須に移し、50~60℃まで冷まします。次に、茶葉を急須に入れ、冷ましたお湯を注ぎ、2分ほど蒸らします。最後に、お茶を均等に回し注ぎ、最後の一滴まで絞り切ります。
- 対象茶葉:玉露
- 茶葉量:150ml 5g
- 蒸らし時間:2分
- 冷まし方:
- 一度お湯を移し替えるごとに水の温度が10度下がると言われているので、沸騰した湯を湯冷ましに入れ、その湯を茶碗に入れ、湯が冷めるのを待ちます。
- 淹れ方のコツ:
- 位置は低めでゆっくり注いで茶葉全体にお湯を行き渡らせます。
- 2煎目以降はお湯の温度を少し上げて、待つ時間を短していきます。3煎目くらいまで美味しくいただけます。
- 注ぐ際は最後の一滴までしっかりと出しきります。
70~80℃前後(中温) - 煎茶(種類によって温度が変わります)
- 茶葉量:250ml 4~5g
- 蒸らし時間:30秒〜1分前後
- 冷まし方:
- 沸騰後の湯を湯冷ましに入れ、その湯を各茶碗に分け入れます。その後、茶葉の入った急須にお湯を入れ、蒸らした後、各茶碗に順番に少量のお茶を繰り返し注ぐか、湯冷ましに全部出し切り、そのあと茶碗に分けます。
- コツ:
- 茶葉にお湯を静かに注ぎ、均等に行き渡らせます。
- 3煎目くらいまで美味しくいただけます。
- 注ぐ際は最後の一滴までしっかりと出しきります。
80~95℃(高温) - 白茶・ウーロン茶(種類によって温度が変わります)
- 茶葉量:250ml 4g
- 蒸らし時間:
- 白茶:1〜2分
- ウーロン茶:1〜2分
- 冷まし方:
- 湯を湯冷ましに入れ、その後茶葉に注ぎます。
- コツ:
- ウーロン茶は香りとコクを楽しむため早めに注ぎます。
- 注ぐ際は最後の一滴までしっかりと出しきります。
- 何煎でも楽しめます!
95〜100℃(熱湯) - ほうじ茶・紅茶・黒茶・番茶(種類によって温度が変わります)
- 茶葉量:
- ほうじ茶:250ml 4~5g
- 紅茶:250ml 4~5g
- 黒茶・晩茶:250ml 4~5g
- 蒸らし時間:
- ほうじ茶:30秒〜1分
- 紅茶:2〜3分
- 黒茶・晩茶:2〜3分(黒茶の場合1煎目は30秒ほど、それ以降は徐々に時間を伸ばしていきます)
- 冷まし方:
- 沸騰直後そのままで茶葉に注ぎます。
- ぬるめにしたい場合は、カップやポットに少し移して30秒置きます。
- コツ:
- 蒸らしすぎると渋くなるので注意してください。
- プーアール茶は洗茶をし、ホコリやアクを落とす必要があります。その場合、高い位置から熱湯を注ぎ、その湯は飲まずにすぐに捨ててください。その後低い位置より湯を注ぎ、30秒ほど蒸らして1煎目をお作りください。1煎目はさっぱりと、2煎目はより濃い味を楽しめます。
- ほうじ茶・紅茶・番茶は2〜3煎ほど楽しめます。2煎目からは蒸らし時間を伸ばしていただくと、薄くなりすぎず楽しめます。
- 黒茶は何煎でも楽しめます。味が薄くなってきたら、蒸らし時間を長くしてください。必ず毎回熱湯を使用してください。
- 注ぐ際は最後の一滴までしっかりと出しきります。
水出しの場合
水出しのお茶は水でじっくりと時間をかけて抽出するため、うまみ成分を多く引き出すことができ、渋みを抑えられたまろやかな味わいのお茶を楽しむことができます。今回説明させていただくのはフィルターインボトルを使用した方法です。
- 対象茶葉:緑茶、ウーロン茶、紅茶、発酵茶(※プーアール茶や碁石茶はおすすめしておりません)
- 茶葉量:750mlの水に対して茶葉10〜15g(好みに応じて調整してください)
- 浸出時間:
- 冷蔵庫で4〜6時間。(寝る前に作れば朝に冷たいお茶が楽しめます!)
- 長めに浸すとしっかり味が出ます。(お好みの濃さになりましたら、茶葉を取り出してください)
- 手順:
- 茶葉をフィルターインボトル(750ml)に入れる
- 冷水を注ぐ
- 冷蔵庫に入れ一晩放置
- お好みの濃さになったら茶葉取り完成。(茶葉を取らないでそのまま使用する場合は濃くなりすぎる可能性があるためお早めにお飲みください。)
- ポイント:
- ウーロン茶や紅茶、番茶は香りを出すため、浸出時間を長めにするのがおすすめです。